2016年5月30日月曜日

820年の時を超えて(その9)

笠置寺般若臺鎮守 春日明神社奉鎮祭のご案内

この度の祭礼につきまして、笠置寺檀信徒をはじめ、多くの皆さまにご案内を申し上げます。
闇の中、提灯の明かりのみにて行われる荘厳な祭祀。
笠置寺の歴史において、約800年前に一度だけ行われ、今回が最後の機会となります。

日時 平成28年6月1日(水曜日)午後9時より(予定)
場所 笠置寺境内椿本護王宮社前
※笠置いこいの館より、無料送迎タクシーを用意しております。(配車時間 迎え8時〜8時45分・送り10時)

・厳粛な祭礼ですので、境内の明かりは全て消灯いたします。
・写真撮影、ビデオ撮影、携帯電話の使用は厳禁といたします。お守りいただけない場合は、境内からの退出をお願いいたします。

2016年5月26日木曜日

820年の時を超えて(その8)

先日、撤下社殿の移築が無事に終了。
多くの新聞紙面に掲載していただきました。
820年前に、解脱房貞慶上人によってつながれた南都と笠置。
奈良と笠置、神道と仏教。
異なるものが、遥かな昔のご縁によって再びつながる。
誠にありがたいことです。
今すぐに結果は出なくても、良いご縁は、やがて嬉しい実りを届けてくれます。
6月1日を笑顔で迎えられるように、準備を整えております。

2016年5月23日月曜日

820年の時を超えて(その7)

今日、5月23日は春日大社 本宮神社社殿の移築の日。
春日大社での社殿のお祓い。
奈良から笠置への移動。
そして、基壇のへの安置と鳥居の建立と、盛りだくさんの一日でした。
笠置山では解脱上人がおられた般若臺を通過し、感慨無量でした。

作業も全てが無事終了し、笠置山に春日明神社が再興されました。


6月1日水曜日には、いよいよ御分霊をお迎えいたします。
重要な神事ですので撮影は厳禁ですが、ご来山はご自由です。
21時と遅くからですが、お出でいただける方は、どうぞお越しください。



2016年5月20日金曜日

820年の時を超えて(その6)

18日〜19日は会議のはしごで木津川市〜東京〜京都と出張に。
寺を不在にしている間に、石工さんの作業も順調に進み基壇を完成していただきました。
社殿の移譲まで、あと3日。
とりあえず、体調だけは整えておきたいと思います。

2016年5月16日月曜日

820年の時を超えて(その5)

今日は5月16日。
春日明神社移築まで一週間となりました。
今回は5月23日の移築の次第をお話しいたします。
今回移築される本宮神社の社殿は、奈良県桜井市の建築会社にて、修復が行われています。
23日の午前10時、お色直しも整った社殿は、春日大社の祓戸神社に運ばれます。
午前11時に社殿の清祓式が行われ、終了後8名の方々の肩によって、神輿の要領でニノ鳥居をくぐり駐車場へ。
ここからは、車に乗せて、一路笠置山へと向かいます。
予定では午後1時頃に笠置山に到着。
再び8名の方々によって、移築場所の笠置寺鎮守 椿本御王宮脇へと運ばれます。
午後2時頃には作業も終了をむかえ、6月1日の御分霊の奉鎮式に備えます。
当日は一般の皆様の参拝も可能ですので、お時間のある方はどうぞお越しください。
週間天気予報が気になる、今日この頃です。

2016年5月11日水曜日

820年の時を超えて(その4)

今回からは、この度の日程についてお話しいたします。
まずは地鎮祭について。
ゴールデンウィーク中の5月3日の午前中、春日明神社の社殿をお祭りする基壇の建築をはじめ、一連の工事をお願いする(株)仲川組さんの同席のもと、工事の安全と、この事業によって、笠置の地が安らかになり、多くの方にご利益が及ぶようにお勤めいたしました。
春日大社に参拝させて頂き、当山の鎮守さまの前でお勤めさせていただきますと、改めて自然の力を感じ、自然に神を見る神道と、巨石信仰を原点とする笠置山の信仰の原点の共通点を感じ、笠置山という土地の持つ、神秘性、荘厳さを感じる機会となりました。
5月23日に社殿は8名の方にかつがれて、御輿の形でお越しになります。
そのためのスロープも完成し、やがて基壇が築かれます。

2016年5月2日月曜日

820年の時を超えて(その3)

時間の過ぎるのは早いもので、あっという間に5月となりました。
明日、3日は午前中に地鎮祭を行います。
笠置寺に来られた方の中には「ここのお寺には、どうして神社があるの?」と、不思議そうにされる方がおられます。
明治に行われた廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の前には、お寺には、境内を守る役割を持った鎮守さまがおられました。
当山の御本山、京都の総本山 智積院でも、「南無春日大明神」とお唱えいたします。
今回の慶事が成満すると、椿本護王宮と春日神社の二つの鎮守さまに、寺の境内のみならず、笠置の地をお守りいただけることになります。
いよいよ、具体的に動き出します。